悠久の刻のなかで

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「悠久の刻のなかで」は、「交易路ライゼン」で開催されるリレー小説です。

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「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
[001〜020] [021〜040] [041〜060] [061〜080] [081〜100]
[101〜120] [121〜140] [141〜160] [161〜180] [181〜200]
[201〜220] [221〜240] [241〜260] [261〜280] [281〜300]

編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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第101話〜第120話

■[ヨシオ]
[続1話 再会]
「そして…」より後の物語

一体何日の間走り回っただろう…。俺は、巡り巡った末にようやくシルエラを発見した。…と言うのに……。
「あなた…誰ですか?」
と来やがった。まったく、冗談じゃないぜ。しかも、SEの核としての使命から開放されたにも関わらず、彼女の有する力は依然凄まじいものだった。彼女の力を狙ってくる野党のたぐいも数知れず…。だれだよ、争いの無い『理想郷』なんてほざいたやつは?
ともかく、俺はシルエラを連れて、彼女の記憶を取り戻す旅に出た。まぁ、新たな旅立ちってヤツだな。

■[ライゼン]
[続2話 妖魔]
夜も更け野宿の用意をしようと、火を起こしはじめた時だった。
「GARUUU!」
獣とも人とも思えぬうなり声。陽が落ちると途端に寄ってきやがる。獣にも人にもなれねえ出来損ないが。強い力がよほど羨ましいのかシルエラの力を奪おうと頻繁に姿を現わす。襲ってきた妖魔共を、斬って捨てた俺にシルエラが語りかけた。
「どうしていつも私の世話を焼くのですか?」

■[子守熊]
[続3話 別れ]
真っ直な瞳で見つめられ、俺は急に恥ずかしくなって目をそらした。な、なんて言ったらいいんだ?まさか馬鹿正直に「好きだからだ」とはさすがに言えないし……。
「……なにかが来ます」
突然シルエラがつぶやく。見ると彼女は空を見上げていた。それに習って俺も空を仰ぐ。刹那!閃光がきらめき、その激しさに目を焼かれる。
「ふふふふっ……油断したな」
聞き慣れぬ声。ようやく目がもとの機能を取り戻した時、目の前にはシルエラを抱きかかえた黒ずくめの男の姿があった。
「なんだ貴様!」
「答える必要はないと思うが?」
男が涼しげに言う。
「くっ、シルエラを放しやがれっ!」
「それはできないな……我が主殿の命なのでね。悪く思わないでくれよ」
男がそう言うと、再び閃光がきらめいた。
「さらばだ佐久間圭一!もしも機会があったらまた会おう!」
光が消え去った後に、二人の姿はなかった。
「シルエラァーっ!」
俺の叫び声だけが、哀しくこだました……

■[軍師T]
[続4話 急転]
地下だろうか? 何も無い石造りの空間。ただただ静けさだけが広がるそこに一瞬光が瞬いたかと思うと、二つの人影が現れた。一人は黒づくめの男だ。眼も髪も黒いため、本当の影なのかと見まごう程だ。かなり背が高く、ひょろ長い印象がある。もう一人は女性だ。黒衣の男とは対照的に銀髪が空間の四隅に置かれた松明の光を受けて輝く。女性の名はシルエラ。今は記憶を失っているが、かつて鬼と龍との間に生を受け、銀の大帝の核として長年を生きてきた者だ。そして黒衣の男の名は・・・
「失礼いたしました。龍の姫君よ。私の名は黒龍。かつてオロチ様に創られた式神でございます」

■[NAG]
[続5話 回廊 ]
「あなたも私のことをしているのですか?」
シルエラは目の前に膝を付く黒龍を、臆することなく見下ろしながら尋ねる。
「直には存じ上げておりません。ですが、我が主殿ならならお会いしたことがございます」
黒龍は立ちあがり
「では、オロチ様に会っていただきます。どうぞこちらへ」
シルエラは素直に黒龍の後に付いて行く。
「私を攫って一体どうするつもりなのですか。もうあの方の許へは返してくれないのでしょうか」
前を行く黒龍は振り返ることなくシルエラの問いに答える
「さあ。わたくしめには何とも。全ては主殿に会ってお聞き下さいませ」

■[ライゼン]
[第6話 謁見]
回廊をぬけたそこには、長髪の男性が待ち構えていた。シルエラの姿が目に入るとうやうやしく礼をする。
「ご苦労だった。黒龍。引き続き佐久間の見張りにつけ」
「ははっ。仰せのままに。」
黒龍はシルエラに会釈し、回廊に戻っていった。黒龍の姿が闇に消えると、長髪の男性が指をパチンと鳴らした。石造りの部屋が見る間に宮殿の一室へと変化してゆく。白い石の柱が天蓋を支え、複雑な柄を織りこんだタペストリーが壁を覆う。
「私の名はオロチ。シルエラ姫様。我等竜人族はずっと貴方のお帰りを待ちわびておりました。使いのものの失礼をお詫び申しあげます」
それまで黙していたシルエラが口を開いた。
「茶番はそれくらいでいいでしょう。何故私を攫ったのです?」
凛とした響きがオロチを打つ。
「幼少のときより、守役として姫様をお守りしてさしあげたこのオロチをお忘れとは・・いや記憶を失うのは無理もありません。それは宇宙の高次のエネルギーを操り創造と破壊を繰り返す一族の宿命なのだから」

■[軍師T]
[続7話 冷笑]
「戯言を申しますな、オロチとやら。・・・オロチ、確かに覚えがある名ではあります」
オロチは唇をすこし歪めた。笑ったらしい。
「光栄のいたり」
「ですが・・・おそらく良い思い出ではないようですね」
「それは残念ですな。私は貴方に会えて嬉しく存じますが?」
「茶番に付き合う暇は無いと申しましたぞ。圭一殿の元に帰していただきます」
オロチは大仰に肩をすくめるしぐさをして言った。
「残念ながら、それはかないません。姫様にはこの城にとどまっていただきたい」
スッとオロチの手がシルエラの額に伸びる。避ける間もなく、シルエラの額に一枚の呪符が貼り付けられた。
「なっ?」
シルエラはその場に崩れ落ちた。
「・・・この呪符でも、もって五分といったところか・・・青龍!」
オロチは部屋の片隅に向けて声をかけた。
「ハッ」
いつのまにかそこに立っていた一人の女性が答える。
「シルエラ殿を寝室に案内しろ。・・・くれぐれも丁重にな」
ゾクリとする冷たい笑みを浮かべながらオロチはそう告げた。

■[ライゼン]
[第8話 鳴動]
オロチの命で崩れおちたシルエラを、そっと抱きかかえる。氷のような冷たい相貌。青い髪を後ろでくくり巫女のような着物を身にまとっている。かなり若い女の姿をした青龍は、シルエラの体に腕をまわし、肩に担いだ。いつの間にか現れた回廊へと姿をけす。青龍の姿を見送るオロチに宿る不吉なオーラ。なんとも禍々しい。
「さて、増幅器は整った。姫様、貴方の力を有効に使ってさしあげますよ。ハハハハ」
オロチの前に、空間を引き裂いて暗黒の深淵ともいうべき真っ暗な空間が現れる。数億ともいうべき無数の天体。暗黒の中にかすかに燃やされる炎。太陽を伴ったいずこかの星系だろうか。明らかに地球ではない。二つの月を従えている。それが今、黒い炎を噴き出し暴れ狂う巨大な龍によって終焉の刻を迎えようとしたいた。あっというまに破壊されわずかなエネルギーの残留思念だけを残し、宇宙の塵と化した。
「始祖よ。このオロチが必ず貴方様の封印を解いてさしあげます。どうかそれまで、別宇宙でお待ちください」

■[軍師T]
[続9話 去来]
青龍はシルエラかたげながら、石畳の廊下をコツコツと足音を反響させながら歩いている。ピクリ、と肩の上のシルエラが身じろぎをする。
「うっ」
気がついたようだ。しかしまだ額の呪符のおかげで身動きが取れない。かろうじて口がきける程度だ。
「こ、ここは?あなたはどなた?」
「城。青龍」
シルエラの問いに青龍は顔に似合わずぶっきらぼうに答える。シルエラは体を動かそうと必死で力を振り絞ろうとするが、その度に額の呪符が軋むような音をたてながらも、彼女の力を封じる。あきらめて青龍と名乗った女と話すことにする。
「お城?誰のお城なのですか?」
「・・・竜人族最後の王、護弦」
護弦!シルエラの心臓がドクンと高鳴る。聞き覚えのある名前。あたたかい。ツツッと、シルエラの頬を涙がつたう。記憶は無い。だが、判る。
「・・・とうさま」
だが、思い出せない、どんな顔をした人だったのか、どんなことを教えてくれたのか?ただ、暖かさだけが胸に去来する。
(ああ。ここは、とうさまの住んでいたところなのだ・・・)

■[ライゼン]
[続10話 砂漠]
「くそう、シルエラ。どこに消えちまったんだ?」
俺は鳥取砂丘に舞い戻っていた。
手がかりがあるとすれば、ここだろう。
幾多の困難と努力を経て、やっと再会したと思ったら、彼女は記憶を失っていた。まあいい。彼女の側にいれば、必ず記憶は取り戻せる。時間はたっぷりとある。シルエラは過去の呪縛から解き放たれたのだ。やっとこれで安息の日々が二人に訪れる。そう願っていた。
願っていたんだ。
あの日。神の悪戯かシルエラは黒衣の男に奪われてしまった。
心を打ち砕かれたようなこの痛み。無力感と己への怒りが込み上げる。
「待ってろ。シルエラ」

■[NAG]
[続11話 再度]
数時間後俺はGPSを頼りに、前に遺跡を発見した辺りに辿り着いた。
前と同じ様にダウジングをするために荷物から針金を取り出した。この前のドサクサで前に来た時に使っていたのは鞄ごと無くしているが、今使っているのはシルエラを探し当てたものだ。今度もいけるはずだ。
他の装備はトレジャーハンター協会日本支部に寄って調達してきた。あの事件以来連絡を取ってなかったが、一応無事に運営していた。あの戦いの惨事に付いては世間では謎のままの様だ。
俺は針金を構え意識を周りに広げていった。この前の戦いの中で手に入れたあの強力な力は失ったが、以前は気付かなかった自分の力の使い方が分かるようになってきた。だが孔明としての記憶はほとんど思い出すことが出来なくなっている。

■[ヨシオ]
[続12話 写真]
ダウジングをしながらも、シルエラのことを考えてしまう。我ながら、重症だな。
「でも…あいつと初めて出会った時、どこか懐かしい気がしたんだよな。」
俺は、懐から写真を取り出し、それを見た。写真には、俺とシルエラが写っている。彼女と再会して少しした頃に撮った写真だ。写真を眺めていると、おかしな点に気付いた。
「シルエラが…薄い?」
そう、写真に写っているシルエラは、キチンと写っていた筈なのに、今は妙に薄く写っているのだ。半透明になり、背後の風景が少し見えている。
「シルエラ!」
彼女の身に何かあったにちがいない…!俺は再び針金を構え、シルエラの居場所を探った。さっきよりも意識の集中が増しているのが自分でも解る。

■[軍師T]
[続13話 鬼門]
「・・・ここか」
俺は黒い碑文の前に立っている。妖鬼帝国への入り口のあの碑文だ。二本の針金の反応が俺をここに導いたのだ。
「ここにシルエラが?」
ここから俺は妖鬼帝国に辿り着き、シルエラに出会ったのだ。そんなに昔のことではないのに、何故かものすごく懐かしく感じる。俺は注意して碑文にロープをくくりつけると、あの時と同じように碑文に振れた。
ズズッ。
みるみるうちに足元の砂が崩れ落ちる。俺はしっかりとロープを握り締めると砂の流れに身を任せた。

■[NAG]
[続14話 社前]
砂に流され落ちて行きながら束にしたロープを伸ばしてゆく。だが、前に来た時はすぐに着いたと思ったが今回は一向に地面に辿り着かない。まずいぜ、50メートルあったロープがもうすぐ無くなる。仕方なく端まで来た時ロープを放した。途端、以前と同じ様に重力が消失した感覚がして、いつの間しか地面に足が着いている。やはりここには不思議な力が働いていやがる。
目の前には社が、以前と同じ様にぼんやりと辺りを照らしていた。
装備の点検をし、取り出した少々大型のライトを点けた。やはりこの辺り以外社の奥も含めて闇に覆われている。
俺は最近愛用している超合金製の剣をケツの上に着け、社に向かって慎重に足を踏み出した。

■[ライゼン]
[続15話 寺院]
俺は音もなく社をくくぐった。社を越えたとき不思議な感覚に捉われた。空気の質が変化したというか異質な空間に入り込んだみたいに。油断なくあたりに目を走らせる。石畳の両側に灯篭が並んでいてほんのりとあたりを照らしている。そして奥に木造の寺院が見える。かなりの年代物だ。そこかしこ苔むしていた。
ゆっくりと寺院に向かって歩を進める。
吐く息が白い。
一歩進むごとに周囲の気温が下がっていくように感じる。以前に訪れたときは、結界に阻まれ、門番役のクモ型ロボに襲われたが今回は静かだ。てっきり挨拶がてら妖鬼帝国の住人の洗礼を受けるだろうと思っていたが。待ち合わせをすっぽかされた気分だ。
寺院の全容を視界に収めたとき、寺院の扉が錆びた音を立ててひらいた。
俺はすばやく超合金製の剣に手をかける。

■[軍師T]
[続16話 想出]
鈍い音をたてて寺院の扉が開ききった。俺は油断無く様子をうかがう。どうやら誰もいないようだ。俺は剣を構えながらゆっくりと寺院に入っていく。辺りに光源などないはずなのに寺院内はかなり明るい。いや、どうやら壁そのものが発光しているようだ。
「これは、久しぶりに客人じゃな」
突然の声に俺は慌ててとびずさる。
「誰だ!出て来い!」
だが人の姿は無い。
「さっきからここにおるわ。上をみてみよ」
上? たしかにいた。豪華な和服のような服装をした一人の女性が。その女性は額に角を生やしていた。そして、どこか見覚えがある。
「何者だ」
俺は剣を構えながら問う。鬼人族か?
「心配するな。我は無力じゃ。この身は既に朽ちたる亡霊なれば」
「亡霊?死者の念か。何故こんなところにいる」
「さて、死んだ魂は思い出の地に宿るという。ここは鬼の都『妖鬼帝国』と龍の城『竜宮』を繋ぐ回廊なれば、我が夫、護弦との絆の地でもあるわけよの」
「護弦?あなたは、まさか・・・」
亡霊はニヤリと笑った。
「そう、待っておったぞ我が娘婿よ」

■[NAG]
[続17話 黒衣]
「我が名は鏡妃、シルエラの母であった」
「あなたならシルエラの居場所を知らないか。もし知っていたら俺に教えてくれ」
シルエラの最後の姿が目に浮かぶ。シルエラを守りきれなかった自分が歯痒い。
「俺は彼女を幸せにすると誓ったんだ。彼女に平和な暮らしをさせてやろうと。それなのに、それなのに‥‥」
「我からも願いたい。我等が不甲斐無いばかりにアレを永きに渡り苦しめつづけた。アレが背負いし宿命は大きい。我等にはアレを封ずる事しか出来なんだが、すでに歯車は回り始めたり。アレを救えるのはもはやソナタしか‥‥」
不意に、宙に浮かぶ鏡妃のさらにその上から黒衣が降って来て鏡妃と交錯した。
「亡者の分際でお喋りが過ぎるのですよ」
着地する黒衣の上では鏡妃が二つに断たれている。
「竜宮へゆけ‥‥どう‥シルエラを‥」
苦しげな声は黒ずくめの男が放った白い光りにかき消された。
「うるさいのですよ。消えなさい」
「お前!シルエラを何処へやった!」
奴はシルエラを攫いやがったあいつだ。

■[ライゼン]
[続18話 一転]
「問答無用!」
黒衣の男が光をはなった。その光は堂内を明るく照らしだす。鏡妃を消した光。やばい。皮膚が総毛立つ。
「おっと」
光をかわして、床に手をつき一回転。今まで立っていたところが光とともに吹き飛ぶ。俺は横目でそれを見ながら立ちあがる。
「おいおい、なんてことしやがる。いきなりぶっぱなしやがってこの野郎。物を大事、人も大事って習わなかったのか。」
俺は正面に立つ黒衣の男を睨んだまま剣を背後にむけて一閃。
ガキン!
「おや、後ろにも目があるのですか?」
「まあな」

■[軍師T]
[続19話 闘争]
シルエラを探し続けた日々の剣術修行、そしてシルエラとの旅に襲いかかる魔物との戦いによって、俺の剣の腕前もかなりのものになっている。
俺は剣で弾き飛ばしたものを拾い上げた。それは星型をした鉄製の刃物・手裏剣だ。俺はそれをポケットにしまうと、黒衣の男に対峙した。そして有無を言わさず駆け出す。
それを見て黒衣の男は軽く後ろにジャンプした。
「・・・どうやらやはり貴方は生かしておくべき者では無いようです。主の命には反しますが、ここで死んでいただきます」
「死ねるか! シルエラを取り戻すまではなぁ!」
俺は着地に会わせて男の足元を薙ぎ払う。だが剣が届く直前に男の姿が掻き消えた。瞬間移動!
俺は慌てて床に伏せた。一瞬送れて光弾が頭上を飛び越えていく。
くっ、剣では不利だ。だが近づこうにもあの瞬間移動の能力は非常に厄介だ。
しかし逃げようなんて気は微塵も起こらない。あいつはシルエラを攫い、鏡妃を消し去った!俺の怒りの感情はすでに限界値だ!

■[NAG]
[続20話 奮闘]
しかしこう言う時ほど冷静にならなくちゃいけねぇ。俺は熱くなった頭を冷やす為深呼吸をしながら辺りの気配を探る。
不意に右手に黒衣が現れる。
「くらいなさい」
光弾を飛ばしてきた。
俺は咄嗟に横にステップしてそれをかわす。が、着地するより先に次の光弾が飛んでくる。
「ちっ」
俺は気合を入れて光弾に剣を叩き付けた。ドン!手が痺れる。弾き飛ばされるのも覚悟したが、思ったより威力が無い。だが光りの爆発の為に目が見えなくなる。長く感じられた一瞬の後、なんとか見える目で見たそこに男は居ない。
!?
「後ろか」
俺は振り向きざま剣を横に薙ぎ払おうとした。だが肘を掴まれ止められる。男の逆の手が光り出している。
「ヤバイ!」
だが光りが放たれるより先に腕が飛んでゆく。二の腕から断たれている。黒衣は呻き声ひとつ上げず黒い塵と化していった。呆気に取られている俺の目の前に佇むのは青い鎧を着た女だった。女は俺を無視する様に背を向けて歩いて行く。
「黒龍‥遊ぶな、主殿‥‥呼んでいる」

「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
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Kakurega Novel Ver.20060310
Written By 神剣士の隠れ家

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