悠久の刻のなかで

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「悠久の刻のなかで」は、「交易路ライゼン」で開催されるリレー小説です。

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「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
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[201〜220] [221〜240] [241〜260] [261〜280] [281〜300]

編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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第121話〜第140話

■[ライゼン]
[続21話 闘魂]
俺は呆気にとられながらも状況判断を怠らない。死を意味するからだ。
それと同時に神経を研ぎすましてゆく。剣を持つ腕の痺れを消しながら、そのまま体内の"気"を上げていく。痺れが消え、戦闘態勢に気が集約される。今までの剣術修行の集大成だ。目の前に立つ鎧の女が背を向くまでに"気"の凝縮率を120%まで高めた。我ながら絶好調だ。
俺と戦ってた奴(黒衣)が、この青い奴に消された?こくりゅう?黒い奴の名か?そのままじゃねーか。それにしても仲間割れか?こいつら。さっきのタイミングだと確実に殺られていた。それに主だと。ってーことはこいつらのボスか。
「つまり、てめーも敵ってわけだ!今からぶったおす。そしてシルエラ返してもらうぜ」

■[一文字瞬]
[続22話 闇の使者]
気配を完全に殺し、じっと見つめる。
「まだだ、まだ足りぬ…!」
男は言った。
「まだ、私が相手をする瞬間(とき)ではない…強くなれ…!そして私と死合うのだ…!それまで、その命、粗末にするな…」
男は一瞬だが凄まじい殺気を放って消えた。

■[ライゼン]
[続23話 大穴]
「ま、待てえ」
駆け出すもすでにおそく、男はやみに消えたあとだ。
やみから声がひびく。
「・・一・・圭一よ・・だ・・まだだ・・もっと強くなれ・・いいか・・・」
しばらくすると気配は完全に遠のいていった。
何だったんだ。奴は。それにしても、なんて強い殺気だ。あの司馬より強い気を感じたぞ。
しかも、おれの名を知っていた。
青い鎧の女といい、ここに何かあるのは間違いねえ。ポケットからタバコを取り出し、火を点けた。残り1本か。
俺はタバコをくわえたまま社内を歩き回った。やがて、床にぽっかりとあいた大穴を見つけた。

■[軍師T]
[続24話 突入]
ふぅ〜。俺は焦る心を落ち着けてタバコの煙を吐きながら床の大穴を眺める。よく見ると、穴の横に小さな世界地図が書かれている。鳥取の辺りを見てみると赤い字で「妖鬼帝国」という記述がある。では「竜宮」は? あった。沖縄の辺りだ。これも赤字で書かれているということは、やはりこの穴が「竜宮」への回廊なのだろう。
俺はタバコを吸い尽くすと、踏み消した。
何時の間にか消えた青い鎧の女、そして黒衣の男。強烈な殺気。謎はあったが、考えても判らないものは仕方ない。
俺は鞄をしっかりと掴むと、大穴に飛び込んだ。

■[ライゼン]
[続25話 回廊]
ひゅううう〜ん。
暗いたてあなをまっさかさまにおちていく。
俺は鞄のひもをひいた。
ばん。
鞄の横ポケットから小さなパラシュートが飛び出し、俺の落下スピードを弱める。
下に目をこらすと、明かりが見えてきた。
(到着か?)
たてあなから突然視界が広がり、広大な地下空間におどりでる。俺は簡易パラシュートをうまく調節し、足跡を立てずに着地する。そして、パラシュートを元通りにたたみ鞄に直す。
(また、世話になるからしっかり収納しておかないとな)
あらためて辺りを見まわす。
目の前には、地底湖が広がっていてその他には怪しいものはない。
ゴゴゴゴ・・。
突如、地底湖の水面が二つに割れ、中から巨大な亀が現れる。
(なんだぁ〜!?)
「我が名は"玄武" 圭一よ、我に乗り込め。竜宮へ案内しよう」
俺は光とともに黒い亀型ロボのコクピットへ吸い込まれた。

■[NAG]
[続26話 黒龍帰還]
何も無い石造りの空間。ただただ静けさだけが広がるそこに一瞬光が瞬いたかと思うと、二つの人影が現れた。一人は黒い男、一人は青い女。
「オロチ様はいずこに居られるか」
「姫様の‥‥許に」
男の問に答えると女は先に立ち歩き始める。
「しかしお前は面白みに欠けますね。私のお遊びの邪魔をしますし」
「主殿‥呼んでいる」
「ふん」
静寂の中、女の歩だけが音を発する。男は足音も立てず後を着いて行く。
女は扉の一つに着くと横にずれる。纏っている青い鎧を滲ませるように巫女装束に変化させると男を促す。
男はその扉を開く。
「主殿の命の許、黒龍参上致しました。姫様にも御機嫌麗しゅう御座いまする」
男はうやうやしく礼をする。
豪奢な調度品で整えられたその部屋では、椅子に座る女性とその前に立つ長髪の男が黒い男を迎え入れた。
「ご苦労、お前には」
「圭一殿はどうしておられるか」
女性シルエラは長髪の男オロチを遮る様に、立ち上がり話掛ける。
■[軍師T]
[続27話 神器再臨]
「姫様、落ち着きなさい」
オロチはそう言うとそっとシルエラの肩に手をかけた。
「よく言う!」
その手をはたき落としてシルエラは声を張り上げる。
「この様な部屋に結界を張って私を閉じ込め、落ち着けと言うのはその口か!」
苦笑しつつオロチは黒龍に尋ねる
「姫様の問いにお答えせよ」
「はい。どうやら圭一殿はこの竜宮への回廊を開き、こちらに向かっているようで御座います」
シルエラはホッと息をついた。
「無事なのですね? 良かった・・・」
「理解できませんな、なにも記憶に残っていないはずの姫がなぜそこまであの男を思い続けているのか」
言いつつオロチは部屋の隅の木箱から一振りの槍を取り出した。全長2メートルくらいの細身の槍だ。その表面には複雑な紋様がびっしりと書かれている。
「姫様、何故あなたが記憶を失っているか。それをお教えしましょう。これが何かお判りか?これは神器と呼ばれる物。前の時、あなたはこの神器の力で司馬を異次元へ葬り去った。そしてその代償に記憶を失ったのです」
「なっ!?」

■[ライゼン]
[続28話 亀]
その頃、圭一は亀型ロボット「玄武」のコクピットに乗り込んでいた。

シルバー・エンペラーのときと同じように頭のなかに直接思念がながれこんでくる。
『圭一、竜宮へいたる回廊には海難事故で命を亡くした亡霊ともがお前を待ちかまえている。心してかかるがよい』
圭一はコンソールに拳を叩きつけると、玄武に言いはなった。
「なんだかわかんねーが、すべて蹴散らす。それでいいんだろう」
『まあ、そういうことだ』
圭一の両側から2本のレバーが現れた。そして足に吸い付くようにペダルが床から出てくる。
「発進!」
巨大な亀は、地底湖の奥へと潜行を開始した。

■[NAG]
[続29話 玄武]
「おい、カメ」
「我は亀などではない、神獣である。玄武と名乗ったはずだが」
「そんな事はどうでもいい。それよりこのレバーとペダルはどう使うんだ」
「今は我自身が動かしている為、使用不能になっている」
「んじゃあ、どうして出しやがったんだ」
「その方が気分が出るらしい。前の乗客が言っておられた」
「ひょっとしてそれって浦島太郎か?それでお前が助けられたカメ」
「だから我は亀ではないと言っておろう。我はあんな人間なんぞに助けられたりはせぬ」
「なんだ違うのか残念だな。じゃ竜宮ってのはどういう所なんだ?」
「竜の王国の王が住まわれていた宮殿が竜宮である」
「そこにシルエラがいるのか‥‥。おい、後どの位かかるんだ」
「竜宮への到着時間はあと二刻ほど、と言いたい所だが亡霊どもの領域に差し掛かった為現在停止している」
「なにぃ!亡霊なんざとっとと蹴散らそうぜ。これから乙姫を助けに行かなきゃ為らないんだからな」

■[ヨシオ]
[続30話]
俺が意識を集中すると、玄武の姿が人型へと変形した。そしてコクピットの周囲が透け、外の様子が見て取れる。この辺りの仕組みは、SEと大差が無い。やはり、この亀も、SEと同類なのか?
「…亀ではないといっておるだろう。」
「ち…勝手に人の思考を盗み聞きするなよ…な!」
俺は玄武に文句を言いながら、周囲の亡霊どもに切りかかっていった。

■[軍師T]
[続31話 亀では無いのだよ、亀では・・・]
「うおおぉぉぉぉ!」
俺は雄叫びをあげながら亡霊(青白くおぼろに霞んでいるのでその形はよくわからない)に突撃する。
ドーン!
海中に衝撃がはしる。
どうやら亡霊にはじき返されたようだ。
「なにやってんだ、剣で斬るんだよ!」
『戦闘形態は主である汝が操作するのだ』
「何だって!? それならそうと早く言え!」
慌てて周囲を見まわすが、二つのペダルと左右のレバー以外の操作装置らしきものは何もない。「おい! どうやって操縦するんだ?」
『うむ。今説明する。まず右手人差し指を操作する時は・・・』
ガーン!!
またしても衝撃! 何時の間にか囲まれている。
「そんな暇は無いようだぜ」
『うむ。ならば汝の頭に直接操縦方法を書きこむが、良いか?』
「オッケーだ。急いでくれよ」
なんだかむしょうに煙草が吸いたくなってきた。
その瞬間! バリバリバリという凄まじい音と共に頭に衝撃が走る。
「ぐぅう・・・」
〔我、竜人族ノ名ニオイテ主ヲ選ブ。汝に力ヲ!〕

■[ヨシオ]
[続32話]
その瞬間、俺の思考と亀の思考がシンクロした。さっきまでは動かすこともままならなかった指先が、まるで自分の身体のように思える。
「…結局、亀に落ち着きおったか。」
「うるせえ、その方が呼び易いんだよ。って、おわぁ!?」
突然目の前をイカヅチが横切る。慌てて周りを見渡すと、さっきよりも亡霊の数が増えている。
「こいつら…ただの亡霊じゃないな…。」
俺は直感的にそう思った。同時に、亀の思考が伝わってくる。亀もやはり、俺と同じことを考えていた。
「亡霊がこれだけの数で襲い掛かってくることはありえない…まさか、『ヤツ』の仕業か!?」

■[ライゼン]
[続33話 New weapon]
ドオン!
一発の甲高い音が亀の持っていた剣を弾き飛ばした。
「なにい?」
「どうやら、ボスのおでましのようだぞ」
亡霊が一つに集まっていき、巨大な竜の姿へと変わっていく。
「剣をとばされちまった。おい、亀、代わりの武器はないのか?」
「うむ、背中に意識を集中させろ」
「せなか?よくわかんねーがやってやらあ」
頭の中に新たな武器の使用方法が流れ込んでくる。俺は右手のレバーを極端に前から後ろに引っ張った。
同時に亀は背中に背負っていた甲羅をはずし、それを左手に持ち、右手で甲羅の裏側から鎖を引き抜いた。

■[ヨシオ]
[続34話]
じゃらじゃらと音を立てながら鎖で繋がれた部品が繋がって行く。それはひとつに繋がると一本の長い『棒』になった。だが、ただの棒でないことは俺にでも解った。棒からはおびただしい程のエネルギーが発せられていて、コクピットからでもその熱量を感じる。ともすれば、先程まで使っていた剣よりも高い切れ味だろう。
「…来る!」
同時に竜は俺達へ突っ込んできた。俺は咄嗟に棒を振り上げ、竜に向かって叩き落した。
「何!?」
しかし、振り下ろした瞬間に竜の身体は中央で真っ二つに別れ、棒は空(水中だが)を切った。

■[NAG]
[続35話 どうする]
しばらくすると竜は再び元の姿を取り戻す。
「くそぅ」
今度は棒を横に薙いで竜の胴を切りに掛かる。やはりこれも先程と同様に寸前で別れられかわされる。いや、さっきとは違い竜は胴を分かれさせたままで口から電撃を飛ばしてくる。
俺は左手の甲羅でほとばしるそれを受けるよう亀を操る。電撃は甲羅に当たると簡単に霧散した。
「やるじゃねぇかこの盾」
「うむ。それは『矛盾』の話で有名なあの伝説の盾!‥‥には硬度では及ばないがそれに匹敵する能力を持っておる。何しろわしの甲羅じゃからな」
竜は分かれた胴をくっつけると再び電撃を吐いてくる。甲羅は大活躍だ。
「何かこう奴をぱぁっとをやっつける兵器はねえのか?口から放射能を吐くとか目からレーザーを発射するとか」

■[ヨシオ]
[続36話 至宝]
「無茶を言うでない…だが、お主が今使っているその棒…手元を見てみよ。文様が付いているだろう?」
「ん?ああ…本当だ…。」
俺は、亀に言われるがままに手元を見た。確かに、棒の柄には奇妙な文様が描かれている。
「その部分を力一杯握り締め、精神を集中させよ…。お主なら出来よう…先の戦いでシルエラ様をお守りしたあの力…再び目覚めさせるが良い!」
「!」
亀の言葉と同時に、俺はシルエラへのありったけの想いを棒に込めた。そして、それはやがて具現化し、眩いばかりの光が棒を包み込んだ。
「それは三種の神器にも勝るとも劣らぬ究極の至宝…。圭一よ、汝が持てる真の力…今一度具現化させよ!」

■[軍師T]
[続37話 愛のチカラ]
光が消え去った後、棒もまた消えていた。
「おい亀! 棒がなくなっちまったぞ!」
「あわてるでない。右腕を見てみよ」
言われたとおり、俺は亀の右腕をかざした。
「・・・またドリルかよ」
いつの間にか亀の右腕がドリルになっていた。よく見ると棒に刻まれていた紋様がドリルのそこかしこに刻まれている。
「またとはなんじゃ! これこそ、お主のどんな困難にあってもシルエラ様への愛を『貫きとおす』という意思の現れ! シルエラ様への愛の証じゃあ〜」
頭の中で亀の絶叫が乱反射する。
「わかったわかった。しかしよ、こんなモノであの亡霊を倒せるのかよ」
「無論じゃ。この『愛・回転貫通右腕』に貫けぬものなぞないわっ!」
ヒュヒュヒュ・・・ 振動と共に、右腕のドリルが回転を始める。
うおおぉ、確かに凄まじい力を感じる。これなら・・・いけるっ! か?
待ってろよシルエラ〜!

■[緋椿 総一郎]
[第38話 共鳴]
「これは……」
「どうやら取り戻したようですね。ということは……」
シルエラとオロチ。互いに強力な力の波動を確かなものとして感じていた。
「圭一……」
シルエラが安堵の呟きを漏らす。短いながらも濃密な孤独にさいなまれていたせいか、その感覚はひどく懐かしく思えた。
「嬉しいですか?」
「あなたには関係ないことです」
「確かに……あなたが無意味な希望を抱こうが、私には関係のないことです」
オロチはシルエラの非難の視線を嘲笑うかのごとく身を翻した。そして背を向けたまま続ける。「あそこには『屍龍(シリュウ)がいたはず……。ならば……」

■[ヨシオ]
[第39話 屍龍]
「グオオオォォン!」
目の前の竜は、亀の右腕に現れたドリルに危険を感じたのか、今までにない巨大な雄叫びを上げた。
「ヤツは『屍龍(シリュウ)』…遥か昔、禁術によって生み出された亡霊の集合体。ヤツは聖なる力に弱い。恐らく、このドリルの力を悟り、身の危険を感じておるのだろう…。」
「…じゃぁ!」
「うむ…ヤツは、玉砕覚悟で突っ込んでくるはず。気を引き締めろ!」
亀が言い終わると同時に、またもシリュウは巨大な雄叫びをあげ、そのままこちらに向かって突っ込んで来た。

■[軍師T]
[続40話 消え去るは忌まわしき過去の亡霊]
俺は亀の右腕をゆっくりと引き腰溜めに構える。
「一撃で終わらせるぞ、やれるか?」
「やれるか? やるしか・・・ないだろうよ!」
ゴォォォォ! 回転音が高まると共に、ドリルが淡い光に進まれる。今までに感じたこともない力が右腕に宿るのを感じる。
『負けないで・・・』
シルエラの声・・・おそらくは幻聴。しかしそれで充分だ。
「亡霊よ、お前が誰の術で生み出されたのかは知らない。あるいはお前にはお前の存在する意義と意思があるのかも知れない。しかし! 俺の道を塞ぐ総てのモノは貫かせてもらうぞ、この力でなぁ!」
俺は思いきりレバーを前に押し出す。
激突!
閃光!
ドガガガガガッ!!
ドリルがシリュウに突き刺さる。
海中に亡霊の断末魔の声が低く響き、そして沈黙・・・

「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
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編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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Kakurega Novel Ver.20060310
Written By 神剣士の隠れ家

現在、サイトの工事状況が中途半端なためレイアウトが崩れまくってるページが多数ありますがお気になさらず。

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