悠久の刻のなかで

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「悠久の刻のなかで」は、「交易路ライゼン」で開催されるリレー小説です。

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「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
[001〜020] [021〜040] [041〜060] [061〜080] [081〜100]
[101〜120] [121〜140] [141〜160] [161〜180] [181〜200]
[201〜220] [221〜240] [241〜260] [261〜280] [281〜300]

編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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01/22 頁

「…本っ当に、なんにも無いな……。」

広大な砂漠のど真ん中、俺は誰に言うでもなしに呟いていた。

俺の名は佐久間圭一、そのスジじゃちょっと名の通ったトレジャーハンターだ。そんな俺が何の為にこんな砂漠に来たかと言えば…実は、この何も無い砂漠の何処かに、古代都市が眠っているという噂を聞いたからだ。俺はそういうものに目が無い。何故って? 決まってるだろう、男のロマンってやつだよ。

「さて、仕事に取り掛かるとするかね…。」

俺は鞄の中からL字に曲がった2本の針金を取り出すと、それを握り締めた。そして、そのままゆっくりと砂漠の上を歩いて行く。ダウジング…俺が、とレジャーハンターとして名を馳せる最大の要因だ。ダウジングとは一つの超能力みたいなもので、人間なら誰でも持っている能力だ。…が、俺はどうもその力が強いらしく、一般人では見つけられないようなものでも、ダウジングで軽々発見出来てしまうのだ。ふ…天才とはまさに、このことだな。

「ん…早速反応が…。」

ダウジングを始めて数分…水平に構えていた2本の針金が、突然開きだした。俺は早速、反応のあった場所の砂を掘り返してみた。すると…なにやら、真っ白な塊を見つけた。それは一見、岩の塊かと思った。だが…。

「違う、これは……。」

湾曲した白い柱の列。そして、周囲に広がる白い破片。…それはまさしく、骨だった。それは一見、人間の骨のようにも見えた。だが実際には、明らかに人間のそれとは異なっている。

まず第一に、デカイ。頭蓋骨と思しき丸い骨があるが、人間にしてはでか過ぎる。丁度、バスケットボールより一回り大きいくらいの大きさだ。そして何よりも…頭蓋骨の、その二つの眼窩の中央…額には、鋭く尖った『角』のようなものが生えていた。驚いたことに、辺りを調べてみると、更に5体…計6体の白骨体が見つかった。

「一体全体、何だって言うんだ?」

人ならざるモノの骨もそうだし、この大量の白骨体…一体誰が、こんなことを?

しかし、俺はすぐさま、白骨体の意味を悟った。そう、これはまさしく…。

「…何かの儀式の、跡だな……。」

少し離れた位置から白骨体を眺めると、誰かが意図的に並べたかのように綺麗な正6角形に並んでいた。この配置は、誰がどう見ても明らかにおかしい。と、すれば…太古の人間が、ここで何かの儀式を行った跡であるとしか考えられない。

ぐるりと辺りを見回すと、ふと頭蓋骨のひとつと目が合った。その瞬間、俺は薄ら寒いものを感じ、身震いをした。ここに転がる白骨体の額に生えているもの、それはまさしく『角』だ。人間に角が生えているなんて、おとぎ話の世界だ。ダウジングという一見荒唐無稽な方法に頼りながらも、俺はこういう点で妙にリアルな性格をしていた。だがこれらの角の根元には、誰かが無理矢理付け足したような痕跡は無い。間違いなく、その角は自然のものだ。

「ちょっと待て。まさか、この角…この配置……。」

俺は腕組みをして考え始めた。

「前に、こんな感じの文献を見たことがあるぞ…。」

俺の脳味噌が記憶を辿ってフル回転する。確かに、以前何かの文献でこんなものを見たのだ。やがて、その『何かの文献』の記憶に辿り着き、ひとつの確証に至った。…間違いない、ここは『妖鬼帝国』の跡だ。だとすればこれらの骨は儀式なんかの跡じゃない、これは…妖鬼帝国への入り口だ。俺は再び辺りを見回し、入り口を探し始めた。そして探すこと十数分…正6角形の中心に、小さな突起を見つけた。更に掘り返してみる。それは…何かの何かの碑文だった。

「まさか本当に、古代帝国の遺跡があるとはな…。」

この地域に伝わる伝承で聞いたことがある。古来よりこの地に君臨していた鬼の帝国…それが『妖鬼帝国』だ。

「まさか、ここ鳥取砂丘のど真ん中にそれが眠っていたなんてな…。」

俺は不用意に碑文の文字に触れた。だがその瞬間、突如足元の砂が沈み始める。

「しまった…罠か!」

恐らくは自然発生のものではない、侵入者を捕らえる為の流砂に引っ掛かってしまった。天才にあるまじき大失態だ。

「くそ…っ、身体が…!」

俺は我を失い、必死になってもがいた。しかしもがけばもがくほど、身体は流砂に飲み込まれていく。

「く……これまでか…。」

そして遂に身体の全てが流砂に飲み込まれ、俺の意識は遠のいて行った。

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オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
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編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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Kakurega Novel Ver.20060310
Written By 神剣士の隠れ家

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