悠久の刻のなかで

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「悠久の刻のなかで」は、「交易路ライゼン」で開催されるリレー小説です。

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「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
[001〜020] [021〜040] [041〜060] [061〜080] [081〜100]
[101〜120] [121〜140] [141〜160] [161〜180] [181〜200]
[201〜220] [221〜240] [241〜260] [261〜280] [281〜300]

編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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07/22 頁

城内の隠し通路は全て封鎖され、彼等は完全に逃げ場を失った。王は深手を負い、妃は既に息絶えている。

「く……もはやこれまでか。」

今まで一度たりとも弱音を吐くことの無かった王が、初めて弱音らしき言葉を発する。娘と思しき少女が心配そうに王を見つめる。すると、王はやおら立ち上がり、玉座の裏に設置されたボタンを押した。ボタンを押すと同時に背後の壁が二つに割れ、その中から白銀のロボットが姿を表す。

「…シルエラ。」

穏やかな声で王が呟く。そう言って娘を見る王の目は、完全に己の運命を受け入れた者の目だ。

「お父様…?」

シルエラと呼ばれた娘は、明らかに様子のおかしい父に問い返す。

「こいつの名は…『銀の大帝《シルバーエンペラー》』と言ってな、我が龍族の至宝なのだよ。」

「お父様…一体何を…?」

シルエラが突然の父の態度の豹変に動揺し、更に問い返すが、父からの返答は無い。やがて数分の沈黙の後、王は再び言葉を発した。

「こいつにはな…心となる『核』が無いのだ。シルエラよ、お前には、こいつの『核』になって欲しい。」

「な…ッ、お父様!?」

「お前には、是が非でも生き残って欲しい。『銀の大帝《シルバーエンペラー》』と融合しようとも、お前の人格や身体が失われる訳ではないのだ。」

「だからって…嫌よあたしは! あたしも、お父様とお母様と一緒に…。」

シルエラは父からの言葉に涙を流しながら抗議した。だが、突然の父の抱擁によって遮られる。

「解ってくれシルエラ、私も妻も、お前だけは死なせたくないのだ! 私達が討たれ、城が制圧されれば『銀の大帝《シルバーエンペラー》』は鬼族に奪われるだろう。だが、奴等にこれを動かす術は無い。お前は長き眠りにつき、平和な世の中に再び目覚めるのだ…。」

叫び、涙を流しながら王は崩れ落ちた。

「頼むシルエラよ…これが、私達の最後の願いだ…。『銀の大帝《シルバーエンペラー》』の核となりて時を超え…お前はお前の幸せを掴んでくれ…。頼む…!」

その言葉を最後に、王は絶命した。シルエラの手を固く握りながら…。

「お父様…。」

娘は泣きながら父の亡骸を母の亡骸に寄り添わせ、『銀の大帝《シルバーエンペラー》』の中へと入って行った。

「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
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編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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Kakurega Novel Ver.20060310
Written By 神剣士の隠れ家

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