悠久の刻のなかで

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「悠久の刻のなかで」は、「交易路ライゼン」で開催されるリレー小説です。

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「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
[001〜020] [021〜040] [041〜060] [061〜080] [081〜100]
[101〜120] [121〜140] [141〜160] [161〜180] [181〜200]
[201〜220] [221〜240] [241〜260] [261〜280] [281〜300]

編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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09/22 頁

俺達は何とかあのイカツイ集団の輪から逃れると、近くのコンビニに止めてあった車に目を付けた。ラッキーなことに、鍵が付いている。俺はシルエラを車の助手席に乗せると、エンジンをかけ、急発進でコンビニの駐車場を後にした。ちらりとバックミラーを見やると、車の所有者らしい中年の男がコンビニから飛び出し、両手を振り上げて何かを叫んでいた。…スマン、オッサン。

「奇妙な籠じゃの…誰も担いでおらぬのに、もの凄い速さで景色が流れて行く…。」

助手席に乗っているシルエラが、呟く。そっか…こいつ、ずっと昔の人間なんだよな…。

「そういえば…一体、どこに向かっておるのじゃ?」

暫く車を走らせていると、不意に彼女が言葉を発した。俺はダッシュボードから取り出したタバコに火をつけながら答える。

「トレジャーハンター協会の日本支部だ。一応、何が起こったか報告しに行かねーとな。ああ、そうそう…ひとまず、こいつは返しておくぜ。」

片手でハンドルを握りながら、シルエラに『螺旋』を差し出す。長い上に抜き身のままなので慎重に、だ。

「うむ。」

そう呟くと彼女は張著することなく刀に触った。その瞬間、掌から白い光が発せられ、気がつくと『螺旋』の姿は光の中に消えていた。

「便利なものだね…。」

そしてまた暫く車を走らせたが、どちらも喋らない。1時間程走らせたところで、沈黙に耐えかね、俺から話を切り出した。

「なぁ…さっきの奴等、あんたの知り合いなのか? 俺には、三国志の英雄に見えたんだが…。」

「三国志?」

「ああ、昔の中国の歴史物語だ。確かその頃は…魏・呉・蜀の三国に分かれていたんだ。」

俺は暫くの間、シルエラに三国志のことを聞かせた。史実も物語も含めて、だ。

「成程…あやつ等、そんなこともしておったのか。」

俺の話が一通り終わると、彼女は堪えきれなくなったのか、笑いをこぼし始めた。

「…シルエラ?」

俺が声をかけると、尚も笑いながらも彼女は弁明する。

「ああ…すまぬ。成程、あやつ等が英雄か…中々の傑作ではないか。他に、何か無いのか? 人間が作った英雄物語とやらは?」

「そうだな……。」

俺は一つ一つ、俺がしる限りの様々な英雄物語を話した。宮本武蔵や柳生十兵衛の様な『歴史に登場する人間』から、桃太郎や金太郎の様な『御伽噺の世界』まで、とにかく思いつく限りの話をした。シルエラは話を一つ聞く毎に、納得したかのように頷いて見せたり、時には爆笑していた。

「ふふ…どうやら人間は、自分達よりも力の強い者を英雄視・神格化したがるようじゃな。宮本とか言う二刀流の剣士も、桃太郎とか言う剣士も、儂の知っておるのに似たような奴がおったわ。」

「…てーことは。」

「恐らく、鬼族と龍族の均衡が崩れ、妖鬼帝国が誕生し、更に崩壊した後に、行き場を失った奴等が人間世界に溶け込んだのじゃろう。人間というものは力を好むらしい、奴等が人間社会に溶け込むのも難しいことではない。」

「…成程ね。さっき俺が話した英雄物語の主人公様は、み〜んな元妖鬼帝国の住人様ってわけだ…。」

そんなこんなで、俺達を乗せた車は鳥取から遥か東…協会の日本支部へと近づきつつあった。

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オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
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編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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Kakurega Novel Ver.20060310
Written By 神剣士の隠れ家

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