悠久の刻のなかで

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「悠久の刻のなかで」は、「交易路ライゼン」で開催されるリレー小説です。

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「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
[001〜020] [021〜040] [041〜060] [061〜080] [081〜100]
[101〜120] [121〜140] [141〜160] [161〜180] [181〜200]
[201〜220] [221〜240] [241〜260] [261〜280] [281〜300]

編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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16/22 頁

「どうした、孔明!ここで終わるか?」

曹操の声が聞こえて来る。シャラン、と、剣が鞘から抜かれる音がした。

「結局は無駄な夢なのだよ、三族の統一など、貴様の技量では不可能なことなのだ。」

無造作に剣が俺に向かって振り下ろされる。その一撃は、いかなる物体をも切り裂く力を秘めているはずだろう。しかし俺は無造作に右手を動かすと、曹操の振り下ろした剣を受け止めた。金属特有の重量感が手に伝わって来る。

「馬鹿な!」

驚愕する曹操の声が聞こえる。俺はその声に応えるかのように、閉じていた目を開いた。目を開くと、受け止めた剣の刀身に、俺の顔が映り込んでいた。

額の上には白い1本の『角』が見える。

こげ茶色だった筈の瞳は黄金に輝き、瞳孔は縦にのびている。

そして額には、『666』の文字が刻まれていた。

そうか…これが、俺の正体なのか…。

「まさか…『鬼人角』に『龍眼』…更には『獣の刻印』だと!?」

俺が軽く手に力を込めると、掴んでいた剣は粉々に砕け散った。

「何なんだよ…。」

俺は呟いた。俺が放つ声は空気を震わせ、辺りには地鳴りが響く。

「何なんだよ、テメエ等は! 何が鬼だ、何が龍だ、何が虎だ! テメエ等、2万年も前から、何の為にこんな無駄な争いを続けてるんだよ!? お前等が、どうしてシルエラの幸せを踏み躙れるんだよ!?」

俺が叫ぶと、地が割れ、雷鳴が轟いた。と、その時…。

「曹操様、いかがなされましたか?」

声と同時に現れたのは、ひょろりとした長身の男だった。それほど強そうでもない風貌だが、額に生える2本の角と、その禍禍しい波動が、明らかに人間ではないことを感じさせる。

「司馬か…。いやなに…孔明の奴、自らの転生の目的も忘れて、姫に良いように操られておるようなのでな…。」

「成程…では、もはや孔明は用済み、でしょうか?」

「ふん…好きにするが良い。」

そう言うと曹操は、その場から飛び去ってしまった。

「待て、逃げるか曹操!」

「おっと、貴様の相手はこの我だ。」

飛び去る曹操を追いかけようとしたが、司馬が行く手を阻む。

「ようやく許しが出た…。曹操が中々許しを出さぬでな…随分と焦れたぞ…!」

司馬は飛び切り邪悪な笑みを浮かべながら言う。それは、曹操とは比べ物にならないくらいのものだ。

「ほざけぇっ!」

「待て、孔明!」

「!?」

俺が司馬に飛びかかろうとした瞬間、何者かが目の前に現れた。そのシルエット…それは、10歳前後の少年のものだ。

「この時を待っていたぞ、司馬!」

「貴様…玄徳!?」

司馬は少年を見ると、悲鳴にも似た声をあげながら後退した。

「待っておったぞ。曹操が消え…貴様が一人になるこの瞬間をな!」

「ちいぃっ!」

先程までの笑みは既に消え、司馬の表情は焦りに満ちている。

(…こいつがあの玄徳か。でも…まさか司馬があそこまでうろたえるなんて…。)

「今こそ、貴様の幻術に囚われた我が義兄弟達を返して貰うぞ!」

「ふん…なんのことやら…。」

うろたえていたはずの司馬だが、いつの間にかその顔に余裕が戻っていた。

「白々しいぞ、司馬! この無益な戦い…全てを裏から操っていたのが貴様だということは、既に調べがついておるのだ!」

「ふ…流石は玄徳、全て見抜いていたか。成程、これではちと分が悪い…。」

司馬は俺と玄徳を交互に見やると、またニヤリと口元を歪めた。

「では…我はここで失礼させて貰おう。」

「臆したか、司馬!」

司馬が踵を返した瞬間、玄徳が叫んだ。

「なんとでも言うが良い。最後に勝つのは我だ、ならばその勝利の為に一時の恥を被るくらいのこと…耐えて見せよう!」

「司馬!」

玄徳が追い、俺も後を追おうとしたが、既に司馬の姿は闇の中へと消えてしまった。…なんて逃げ足だ。

「…ぬう。」

玄徳は、いつまでも空を睨み続けていた。

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オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
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編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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Kakurega Novel Ver.20060310
Written By 神剣士の隠れ家

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