悠久の刻のなかで

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「悠久の刻のなかで」は、「交易路ライゼン」で開催されるリレー小説です。

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「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
[001〜020] [021〜040] [041〜060] [061〜080] [081〜100]
[101〜120] [121〜140] [141〜160] [161〜180] [181〜200]
[201〜220] [221〜240] [241〜260] [261〜280] [281〜300]

編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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17/22 頁

「…久しいな、孔明よ。」

不意にこっちを見ると、玄徳は俺に優しく笑いかけた。その時、俺の口から出た言葉は…。

「…玄徳…様?」

「! 孔明、お主、記憶が戻ったのか?」

玄徳が驚きの声をあげた。勿論、俺も同様に驚いた。

「記憶。確かに今俺…見も知らないあんたに対して、『玄徳様』と言った…これを『記憶が戻った』と言うのか…?」

その瞬間、俺はシルエラの言葉を思い出した。

『圭一よ、お主は諸葛亮などではない。佐久間圭一という人間は、佐久間圭一という人間にしかなれぬ。如何な英雄、魔王とて、その事実、曲げること叶わぬ……。』

「そうだ、違う…。これは、俺の記憶じゃぁない。俺の記憶は、『佐久間圭一』の記憶だけだ。だから、俺が持つあんたに対する記憶は、『諸葛亮孔明』と言う他人の記憶でしかない。だから今の言葉は、あんたと会って嬉しくなった孔明の記憶が、俺の意識の外に出たに過ぎないんだ。」

「…そうか。」

玄徳は悲しそうに呟いた。

「では佐久間殿、孔明の全てを受け継いだお主に頼みがある。頼む…司馬を討つ為に力を貸してくれ。あやつは三族の悲願を弄び、混乱させ、世界を我が物にしようと企んでおる。恐らくあの曹操でさえも、司馬の術中にあるだろう…。」

「なんだと!?」

玄徳の言葉は、俺の意識から『驚愕』以外の全ての感情を吹き飛ばした。まさか…曹操も司馬に操られていただって…?

「じゃぁ…これまでの戦いは全て…。」

「全て、司馬の思惑通り…だったわけだ。」

「司馬…!」

俺は、司馬に対しての止め処ない憎悪を覚えた。

「上等だ! あのクソ野郎をぶっ殺して、俺は俺の人生を取り戻す!シルエラの人生を取り戻す!」

叫んだ瞬間、強烈な雷が空を駆けた。どうやら開放された俺の『気』が、大気に影響を及ぼしたらしい。

「…感謝する。」

「ふん…例を言われる覚えは無いぜ。俺はシルエラを助ける…ただそれだけの話なんだからな!」

「ふ…では、頼んだぞ。」

言うや否や、玄徳の姿が掻き消える。恐らくは奴も司馬を追ったのだろうが…どうせなら一緒に連れて行ってくれれば良いのに…。

「ちっ。結局、自分でなんとかしろってことですか!」

俺は歩き出した。俺の人生を…シルエラの人生を狂わせた司馬を倒す為に…。

「悠久の刻のなかで」インデックス

オリジナル版『悠久の刻のなかで』(継続中)
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編集版『悠久の刻のなかで・第一部』(全22頁)
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Kakurega Novel Ver.20060310
Written By 神剣士の隠れ家

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